子供の歯のコラム

進行度よって異なるむし歯の症状

進行度によって異なるむし歯の症状

皆さんこんにちは。
いずみ歯科クリニックです。

歯に痛みが生じたら、まずはむし歯を疑いますよね。
ジンジンとかズキズキとか、痛みの感じ方はさまざまですが、むし歯になると「歯痛」が生じるのは確かです。
ただ、どれくらい進行しているかによって、症状は大きく変わります。
今回はそんな進行度によって異なるむし歯の症状を詳しく解説します。

エナメル質のむし歯

歯の表面にわずかな欠損が生じているむし歯を専門的には「C1」と呼びます。エナメル質だけにとどまったむし歯です。
エナメル質には外からの刺激を受け取る神経が存在していないため、むし歯になっても痛みを感じることがありません。
それだけに「C1」の段階ですべての人がむし歯の発生を自覚できるわけではありません。
とはいえ、エナメル質が溶けた部分に汚れがたまり、黒ずみを生じさせたり、舌で触った時に違和感が生じたりするため、敏感な人は気づきやすいといえます。

象牙質のむし歯

エナメル質だけでなく、象牙質までむし歯が広がると、いよいよ欠損部も大きくなることからむし歯を自覚する人がほとんどとなります。
また、象牙質には痛みを感じる神経が少し入り込んでいるので、歯痛が生じるようになります。
甘いものを食べるなど、何かのきっかけで歯痛が生じるケースが多いです。
ちなみにこの段階のむし歯を「C2」と呼びます。

歯の神経まで広がったむし歯

むし歯菌が歯の神経にまで広がると、ものすごく強い痛みを感じるようになります。
なぜなら、歯の神経そのものがむし歯菌に侵されているからです。
専門的に「C3」と呼ばれる段階まで進行すると、痛みは常に生じるようになります。
多くの人はその強い痛みに耐えきれず、歯医者を受診することとなります。
さらに進行すると「C4」と呼ばれる段階に進み、ほとんどの歯質が崩壊します。

まとめ

このように、むし歯というのは進行段階でそれぞれ異なる症状を呈するため、歯痛にお悩みの方は今現在どのくらいまでむし歯が広がっているかの目安にすることができます。
もちろん、正確な診断は歯医者にしかできませんので、気になる痛みや違和感が生じたら、すぐに当院までご連絡ください。